散歩恐怖症

散歩しようとすると、よく頭の中でこの悪魔の囁きが聞こえてくる。「それは意味がない」「出かけて何するの?」

仕事にしてもなんにしてもそうだ。私が何かをしようとするとき、私の中の怖がりな悪魔が、常に「次は?」とささやき続ける。繰り返し繰り返しなんども囁く声に負けて、つい耳を傾ける。そして、はっとなる。次にあるものなんて考えつかない。そんな自分に気づく。一体次は何をすればいい?

そして気づくのだ、自分のやっていることは無意味で、無価値で、未来とはなんの連続性もないところに位置しているのだ。無意味。

無意味、ということ。でもそんなことは本当はどうでもよくて、実際、生活の中では大半の行為は無意味だし、飯食って寝る、それが基本であるべきだし、そういう意味で、人間は、意味付けを急ぎすぎる生き物のようだ。なんで次へ次へと繋げたがるのだろう。俺の生活はデートプランじゃないんだぞ。